大工棟梁の後悔しない新築家造りの方法と知識


第二章【住宅価格のカラクリに騙されるな!その1】

お客様にきかれる場合、

『坪どのくらいで、できますか』

『全部でいくらですか』

と、二通りの言い方でよくきかれるが、
私は『全部でいくらですか』が重要だと思う。

お客様は、住宅価格の基準が分からないですよね!

私達さえ、えっ? と、思う価格表示が後を絶えない時代である。

うちの親父(大工)や職人達のあいだでも、この値段で家が建つなら俺が建ててもらいたいと、日ごろ口癖になっている程である。

つまり住宅価格には統一された決まりがない。どんな値段をつけても自由。

だから、安い値段で宣伝し、ライバル会社と戦っている。 今の住宅業界の主流は、家の『本体価格』『引渡し価格』とで、分けて表示する方法であるが、

以前は図面を書いて、下職や工事に携わる業者と価格交渉をして、見積もりを書いて、引き渡し価格をだすのが当たり前だった。

つまり『引き渡した状態で住めますよ』という価格であった。そう、誰もが分かるストレートな住宅価格であった。

たとえば同じ40坪の家  

坪45万円(税込み)

1800万円 引渡し価格
坪単価が違うのに引渡し価格がいっしょ。 どうして?

坪37.5万円(税込み)

1800万円 引渡し価格

上を見ていただきたい。
引渡し価格は1800万円で同じだが、坪単価の表示は価格が大きく違う。

ここであなたは、坪45万円の表示と坪37.5万円の表示、どちらに魅力を感じる?

「おれは、坪45万円の方がいい材料を使ってそうだし、つくりもよさそうだ!」

「いいえ、わたしは、坪37.5万円で家が建つなら、37.5万円の方が魅力だわ!」

その他、とらえ方は様々でしょう。
実は、このような値段の表示でお客様との接触をはかろうとしているのです。

「えっ? これってカラクリじゃなぁ〜い?」
と思われることでしょう。

しかし、あなたがいちばん気になるのは、「坪いくらでできますか?」ということだろう。

チョットその前に、お話ししたいことが・・・。
実は、そもそも坪単価は以前からはっきりしていない。
つくり方や家の大きさによっても全く違ってくるからである。

言い換えれば、お客様の望む家をきいてからじゃないと正確にはお答えできないのである。

「それじゃ何も始まらないじゃないか!」と、お思いになるでしょう。

ごもっとも・・・。だから聞いてもらいたい。

これから私が話す何気ない言葉の意味、その答えをだすのはあなた自身です。

次回へ続く






個性派新築・リフォームの大工さん/キクチハウス・茨城県


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