大工棟梁の後悔しない新築家造りの方法と知識


第十一章【屋根・小屋組の重要さを知っておけ!】

家は柱や梁などの主要部分に目が向けられてしまっているが、家づくりで最も重要な部分は、実は土台と屋根です。

雨風や雪・太陽光線・時にはヒョウなどの外部からの刺激をまともに受けているところであり、 さらに地震のことも重視しなければいけません。

我々現場の職人達は、家を観察する場合には必ずと言っていいほど、屋根から見始める。

屋根の形や勾配・大きさ・材質・納め方などを見ただけで、おおよその内部構造が分るのです。

リフォーム工事や増改築工事をする場合には必ず屋根工事が絡んでくるので、 瓦をはがして下地を見てみると、下地が痛んでいる屋根の場合は、 その下にある垂木という材料も痛んでいることが多いが、 この屋根の材質はスレート瓦やセメント瓦(低価格)がほとんどである。

逆に下地が痛んでいない屋根の場合は垂木も傷んでいない。この屋根の材質は和瓦や陶器瓦(高価格)である。 このふたつの屋根の大きな違いは瓦の材質である。それともうひとつ言えるこ とは、材質のいい瓦を使っている家ほど、構造材もそれに見合わせた、いい材料を使って納めていることが多い。

それほどまでに、屋根は重要であり、いい材料を使わなければいけないところです。

言い換えれば、屋根がしっかりしている家では、内部構造もいい材料を使っているということが、うかがえる所でもあるのです。 でもこれは過去の話であって、今は単なる見せ掛けだけが多くなってきたことが、とても残念に思う。

※ 屋根は床面積と比較した場合に面積が2〜5割増になる。例えば40坪の床面積ならば、
屋根は160〜200uもの面積となる為に1uあたり3千円違っただけでも、総額50〜100万円違ってしまうことになる。
当然坪単価も1〜2万5千円もの差が出てしまう。
先程のモデルルームの場合では、坪37.5万円の価格表示が坪40万円の価格表示になってしまうことになる。(P58参照)


『屋根で重要なこと』

屋根を支える木材は適切な材料を使うこと。
(数年後に釘が抜けてしまうような木材は問題外、目に見えなくなる所ほど、材料費を削る会社が多いので要注意。)

小屋組み全体を強化して、暴風や地震対策に備える。
(大屋根や軒の出が長いほど風の影響を受けやすいので、必ず補強金物で強化する。)

瓦の下に敷いてあるルーフィング(防水シート)は品質のいいものを使う
(厚めの物を使い、場所によっては二重にするなど劣化対策を万全にする。)

屋根は自然環境の影響を受ける為に劣化がおこりやすい所なので、耐候性のある瓦を使わなければいけない。
(今後のメンテナンスを考えると、割高だが耐候性に優れ、塗り替えの必要がない材質の物を最初から使うべきです。)
※技術者の判断で、施工精度が高まり、大幅に家の寿命を延ばすことができる。






個性派新築・リフォームの大工さん/キクチハウス・茨城県


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